内村鑑三

内村 鑑三(1861-1930)

内村鑑三(1861-1930)は、東京都出身の札幌農学校2期生。 全学年を首席で通した秀才で、同期の新渡戸稲造、宮部金吾とは生涯の親友だった。

写真左から、新渡戸、宮部、内村
(附属図書館所蔵)

余はいかにしてキリスト信徒となりしか

内村は、『東京独立雑誌』第26号に「最良の英語読本(英訳聖書)」という論文を書いていて、その中で自らを「英語学者」と呼んでいる。 (『札幌農学校と英語教育』より)

農学校生時代から英語が得意で、最初の著書『How I became a Christian : out of my diary』も英語で書かれた。

How I became a Christian : out of my diary
(佐藤昌介文庫 922/UCH4)
How I became a Christian : out of my diary
(書庫・洋書 922/UC4) 
余はいかにしてキリスト信徒となりしか
(北方・閲覧室 818/UCH)

内村が影響を受けた3冊

『 General history of civilization in Europe : from the fall of the Roman Empire to the French Revolution / by M. Guizot』
(札幌農学校文庫 901/G94)
 札幌農学校の歴史の授業に教科書として使用された図書
『 The history of the decline and fall of the Roman Empire / by Edward Gibbon ; with notes, by H.H. Milman』
(札幌農学校文庫 937/G352)
内村は学生時代から歴史を愛好し、愛読書の1冊であり、歴史の参考図書として用いられた図書
『On the origin of species by means of natural selection, or, The preservation of favored races in the struggle for life / by Charles Darwin』
(札幌農学校文庫 575.8/D25)
内村は『種の起源』を自分の生涯と思想を決定した3つの書の一つとしてあげている。彼は札幌農学校を卒業した1881年に札幌でキリスト教と進化論についての講演をおこなっていることから推察できる。
(『札幌農学校と英語教育』より)